会社設立に重要な事業内容

会社設立を決意したのならば、やらなければならない事柄は沢山あります。
会社運営のための資本金や人材集めももちろん重要ですが、何よりも優先すべきは会社そのもののシステムを作り上げることです。
設立する会社の種類・税金対策・会社設立のための登記申請の準備など、悠長にかまえている時間はありません。
もちろん事業を行うための下準備も、必要となります。

しかし何よりも先に決めておくべきは、「事業内容」です。
事業内容がはっきりしていなければ、事業を行うための準備はもちろん、資金集めもままなりません。
また登記申請を行う際にも、事業内容があやふやでは申請が却下される恐れがあります。
会社設立前だけでなく会社設立後にも、事業内容は大きく関係します。
更に言えば会社が軌道に乗るかどうかは、事業内容にかかっているといっても過言ではありません。
ではどのようにして事業内容を決めれば良いのか、取り上げます。

事業内容とは、会社が手がけている事業の内容そのものを示したものです。
職務内容や業務内容が個人的な仕事に対し、事業内容は会社全体の仕事になります。
例えば某有名携帯電話会社の場合、携帯電話会社なので、事業内容は携帯電話製造やネットワークビジネスとなっています。
しかし他にもロボット事業や、投資にも力を入れています。
事業内容は会社が手がけている仕事内容だけでなく、信頼度を計るバロメーターにもなります。
事業内容を見ただけで、何を手がけている会社かすぐに分かるからです。
何を手がけている会社か分かれば、信頼も得やすくなります。
信頼が得られると業務提携が結びやすくなり、会社の発展にも繋がります。

ではご自身が会社設立をした時、設立した会社の事業内容は自由に決めても良いのでしょうか。
答えは「基本的にはYES」であり、同時に「NO」とも言えます。
ハッキリとした答えにはなっていませんが、これには理由があります。

事業内容は、基本的に好きに自由に決めてもらっても構いません。
TVゲームが好きでゲームソフトやグッズ販売を始めたいのならば、立派な事業目的になります。
ただし違法薬物取引や銃器密輸売買など、法律に触れる事業目的は禁止されています。
そもそも会社を運営するしない以前に、警察に捕まります。
言わなければバレないと思われるかもしれませんが、悪いことは必ず表に出るものです。
また会社は利益を上げるために作られるものなので、ボランティア活動も認められていません。
事業で利益を上げながらボランティアで街の掃除をしているというのならば、何の問題もありません。
でも、ボランティアそのものを事業内容とするのは不可能です。

会社設立の準備を進める上で、必ずと言っても良い程事業内容で躓く方は大勢いらっしゃいます。
先程も述べましたが、事業内容は好きに決めてもらっても問題はありません。
ゲームが好きならばゲーム取り扱い会社、映画が好きならば映画館・DVDやブルーレイレンタル店の会社を立ち上げれば良いだけの話です。
現に趣味や特技を仕事として活かし、利益を上げている方は大勢いらっしゃいます。

ただし単に趣味や特技を活かせば成功するほど、世の中は甘くないというものです。
会社設立となったら、「利益を上げる」が絶対的最優先事項となります。
また事業として可能かどうかも、じっくり検証する必要があります。
ゲームを取り扱う会社を立ち上げるとしても、ゲームで利益をどう出すのか・事業として成立するかどうかも、しっかり考えるようにして下さい。

事業内容がある程度まとまったら、定款に記述していきます。
定款とは会社の憲法のようなもので、会社設立だけでなく経営になくてはならいものです。
定款がなければ、会社設立は不可能です。
もし記入漏れがあれば定款として認めてもらえず、会社設立申請も下りません。
定款に事業内容を記載する際には、「誰が見ても分かりやすく明確に書く」が絶対条件です。
業界用語やアルファベットの略語で書いても、同じ業界にいる人なら分かりますが、他の業界の人は何の仕事をしているのかさっぱり分かりません。
また将来に手がける可能性のある事業内容も、定款に記しておきましょう。
後で事業内容を追加することもできなくはありませんが、手間や時間がどうしてもかかってしまいます。

会社設立は設立すれば終わりではなく、設立した後が本当の意味での始まりです。
折角会社を立ち上げても、事業が上手く軌道に乗らず倒産・解散してしまった事例は沢山あります。
今は景気が良いとは言いますが、景気が良いからとは言え会社が上手く行く保障はどこにもありません。
だからこそ会社設立前には、事業内容をしっかり考えておく必要があります。
未来のことは神様ではない限りは、分かりません。
でも「分からないから」という理由で何もしないというのは、大問題です。
事業内容は、会社の命運を握る鍵そのものです。
命運を握る鍵を金属の鍵にするのか、安っぽい鍵にするかはご自身に委ねられています。